ケータイ辞書JLogosロゴ 中之村(近世)


鹿児島県>横川町

 江戸期〜明治22年の村名。大隅国桑原郡横川郷のうち。村高は,「天保郷帳」1,798石余,「旧高旧領」1,675石余。横川郷の地頭仮屋が当村に置かれ,周囲に麓・野町を形成。加治木と大口を結ぶ東目街道が麓を通り,南北に縦断している。南東部の黒葛【つづら】原は,江戸中期の開田という(横川町郷土誌)。寺社には,往古北原氏の菩提所で島津貴久の霊牌を安置していた曹洞宗仙寿寺,真言宗真乗院,安良姫を祀りもと西方安良岳山頂にあったと伝える正一位安良大明神社,諏方上下神社などがある(三国名勝図会)。明治4年麓に郷校創立,郷士子弟を中心に教育を開始,同9年横川小学校,同20年横川高等尋常小学校と改称。明治10年西南戦争の際は,5〜6月に薩軍の本営(後軍務所)が置かれ,7月1日北部の山之口付近,8月30〜31日南部の二石田方面で戦闘が行われた。同13年郵便取扱所,同14年加治木警察署分署,同17年連合戸長役場がそれぞれ設置され,同21年には鹿児島治安裁判所出張所が開設。同22年横川村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7462845
最終更新日:2009-03-01




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