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長浜村(近世)とは

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長浜村(近世): 　江戸期～明治22年の村名...

［最終更新日:2009-03-01／JLogosid:7462865］
関連項目：赤田組(近世) 飯詰組(近世) 石浜村(近世)

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長浜村(近世)

江戸期の村名津軽郡鼻和庄のうち屏風山砂丘中央部に位置したと思われる館岡村の西方にあたり，屏風山の通称浜中にあったが，詳しい場所は不明南方１里程に出来島村がある（西津軽郡史）地名の由来は，日本海に面して南北にのびる七里長浜によるものと思われる弘前藩領村高は，「貞享４年検地水帳」39石余（田31石余・畑屋敷７石余），「旧高旧領」20石余「貞享４年検地水帳」によれば，小字に「寺沢・近江沢・丸山」があり，反別は田５町５反余・畑屋敷６町１反余，このほかに浦目付番所，開発可能地（田畑）37町３反余，明神社地が見える元禄３年には藤代組に属し，村位は下とある（平山日記）この頃，当村は半農半漁の村であったと思われ，元禄10年隣村である平滝村の開墾者に対しても材木・飯米のほか大網・船を給与し，長浜・平滝沼での漁業を勧めている（津軽信政公事績）享保12年に玉川・三原・床舞（床前）の各村とともに藤代組から広須新田へ管轄が移る（平山日記）元文元年の工藤家由緒書によれば，当村は享保19年の大火で全焼し，のち長沼萢地に新たに10軒が取り立てられたという屏風山一帯は天和２年以降防風・防砂のため藩によって植林が行われた元禄12年には長浜村域に雑木７，500本が植えられ，元文元年には長浜村跡（火災跡か）に雑木８，000本が植えられている（西津軽郡史）宝暦４年の検地帳によれば，反別は田畑屋敷あわせて３町７反余と縮小しているが，このほかに浦目付番所，立山２か所が見えている天明４年の家数は30軒ほどあったが，飢饉のため前年10月より同年正月までの間に餓死者160人余を出し，以後も死者が続出した（津軽歴代記類）飢饉状況のため，植林地の伐採もすすみ，海風の影響もあり当村の荒廃化は進む一方で容易に復興されなかった文政７年写の陸奥国津軽郡之図（弘前図書館跡）に村名が見えるが，「天保郷帳」や明治初年の「国誌」などには村名が見えなくなっており，幕末までに当村は廃村したものと思われる明治２年の諸組村寄帳（弘前図書館郷土資料目録７）によれば，当村は木造新田に属して村名が見えているが，「廃印」がついている神社は，元禄10年藩主津軽信政の発願により建立された藩の祈願所である広瀬明神（広瀬宮）があった（津軽一統志・安政２年神社書上帳）なお，同社はのち明治６年に館岡村八幡宮に合祀されている（国誌）このほかに，逆木明神があったという（安政２年神社書上帳）