ケータイ辞書JLogosロゴ 西目村(近世)


鹿児島県>阿久根市

 江戸期〜明治22年の村名。薩摩国出水郡阿久根郷のうち。江戸初期の村高は348石余,佐潟・はし・高野口・大豆塚という集落名が見える(旧記雑録)。文化6年の村高610石余,門数26(阿久根市誌)。「旧高旧領」では754石余。藩が禁止した一向宗信仰の盛んな地域で,海岸の絶壁には隠れ念仏の遺跡涙川が残り,村内には排仏毀釈直後に京都から下した巡回仏を伝えている(阿久根市誌)。佐潟には燧石を産する(三国名勝図会)。「県地誌」によれば,戸数372・人口1,205,牛33・馬328,漁船等13,小学校は海岸街道沿いにあり生徒数男子のみで24,農業が中心で漁業兼業14戸・工業兼業10戸,物産としては米・麦・大豆・粟・甘藷・甘蔗・実綿・藍葉・黒砂糖・トコロテン・ワカメ・石灰など。明治22年阿久根村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7462959
最終更新日:2009-03-01




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