ケータイ辞書JLogosロゴ 深見名(中世)


鹿児島県>姶良町

 鎌倉期〜戦国期に見える名田名。大隅国帖佐郷のうち。建治2年8月日付の大隅国在庁石築地役配符に,帖佐西郷の公田のうちとして「深見七丁九反……定七丁四反〈七尺七寸〉同人(正宮留守刑部左衛門殿真用)領」とあり,弘安年間ごろの守公神侍畳図にも,深見の名が見え,この地は大隅正八幡宮領であった(調所氏譜祐恒伝/旧記雑録)。のちに,永禄9年2月吉日付の島津家老臣連署の帖佐郷坪付に「〈深見名内門之内〉一反,ゑほしかた」とあり(入来家臣田中家蔵文書/旧記雑録),永禄8年8月以来帖佐郷を知行することになった以久が,深見名の一部を家臣の田中越中守に与えている。田中はのち入来院氏の家臣となり,子孫は入来に居住したという(姶良町郷土誌)。この地は近世には深水村と改めている。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7463218
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ