馬越郷(近世)
江戸期〜明治2年の郷名。菱刈郡のうち。鹿児島藩直轄領,外城の1つ。前目・田中・徳辺の3か村からなる。地頭仮屋が前目村に置かれ,物産としては瓜蔞実・茯苓の薬種類,山鶏・の飛禽類,鹿・野猪の走獣類,鯉・・亀・鼈・鯰の鱗介類(三国名勝図会)。「薩藩政要録」では,地頭田中七右衛門,郷士惣人数266・郷士人体143,所惣高4,417石余,郷士高356石余・寺高8石余,用夫160・野町用夫50。「要用集」では,地頭伊集院隼衛,郷士総人数245・郷士人体143,所総高3,801石余,郷士高355石余・寺高8石余,用夫128・野町用夫36。明治2年湯之尾郷と合併して菱刈郷となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7463362
最終更新日:2009-03-01