ケータイ辞書JLogosロゴ 宮浦名(中世)


鹿児島県>吉田町

 鎌倉期〜戦国期に見える名田名。大隅国吉田院のうち。建治2年8月日付の大隅国在庁石築地役配符に,吉田院20町9反のうちとして「宮浦四丁八段〈四尺八寸〉二郎太夫清持領」と見える(調所氏譜祐恒伝/旧記雑録・鎌遺12461)。下って戦国期には島津氏の有に帰しており,永正14年3月21日付島津氏老臣連署坪付によると「宮之浦名」内の「一ケ所 屋敷小薗」「卅 つゐかさね」「卅 岩下」「十 宮の脇」「六反卌 ひの口」「一反 わうはん田」と「〈本城名〉二反卅 くすの木か丸」の計1町1反余が萩野又左衛門尉に宛行われている(入来家臣田中氏所蔵文書/旧記雑録)。坪付に見える小地名のうち,岩下・宮脇(宮の脇)・樋口(ひの口)が吉田町宮之浦地内の字名に残っている。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7463479
最終更新日:2009-03-01




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