ケータイ辞書JLogosロゴ 宮原村(近世)


鹿児島県>加世田市

 江戸期〜明治22年の村名。薩摩国河辺【かわなべ】郡加世田郷のうち。村高は「天保郷帳」では519石余,「旧高旧領」では377石余。村の用水として荒田溝・新田溝があった。加世田郷の総鎮守鷹屋大明神があり,祭神は彦火火出見尊・火闌降命・火明命,「慶長十五年,六月十四日,当社重建の棟札の裏に応保元年,十月七日,造立畢と見ゆ,此年号以前の棟札と見えたる者許多あれども,朽損じて文字知るべからず」という(三国名勝図会)。「県地誌」によると,戸数177,人口1,028,うち士族104・平民904・その他20,牛21・馬81。公立小学校があり生徒数266,村の中央に戸長役場があった。物産は米・糯米のほか大麦・小麦・裸麦・粟・大豆・蕎麦・蜀黍・玉蜀黍・甘藷・葉煙草・麻・製茶など,全戸数のうち農家が大部分で商業や工業を兼ねる家が若干あった。明治22年東加世田村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7463487
最終更新日:2009-03-01




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