ケータイ辞書JLogosロゴ 山崎村(近世)


鹿児島県>宮之城町

 江戸期〜明治22年の村名。薩摩国伊佐郡山崎郷のうち。村高は,「天保郷帳」727石余,「旧高旧領」860石余。山崎郷の地頭仮屋が当村に置かれ,付近に麓・野町が形成された。寺社には,曹洞宗養安寺,荒瀬の馬頭観音祠,7月10日・11月10日の祭に太鼓踊りを行う飯富大明神社,稲荷大明神社などがある。なお,養安寺の庭には紅弁黄蕊の山茶【つばき】があり,久富木村の法円寺山茶とともに兄弟山茶と呼ばれる(三国名勝図会)。慶応4年の蔵入・給地高の合計470石余(宮之城町史)。「県地誌」によれば,戸数225・人口998(士族279・平民719),牛54・馬143,荷船32,用水1(17町余の田地を灌漑する溜池溝),溜池1(東部にあり周囲2町54間),小学校は中央部にあり生徒数男130・女15,5等郵便局が東部にあり,物産としては米・糯米・小麦・裸麦・粟・大豆・蕎麦・甘藷・実綿・麻・繭・生糸・製茶・葉煙草など。明治22年山崎村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7463569
最終更新日:2009-03-01




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