ケータイ辞書JLogosロゴ 湯田村(近世)


鹿児島県>東市来町

 江戸期〜明治22年の村名。薩摩国日置【ひおき】郡市来【いちき】郷のうち。村高は,「天保郷帳」では1,261石余,「旧高旧領」では1,425石余。稲荷大明神社は市来郷の宗廟,承久3年島津忠久の母丹後局の創建で,「昔時は当社より四五町辰巳の方に在しに,天和三年,其地に新田を開かれし時,九月今の地に遷宮なり,旧地には,石小祠を建て標とす」と伝える。別当寺は真言宗桂峰山宝持院大明寺。ほかに諏訪大明神社がある。物産としては水晶石・鉄鉱沙があり,また陶土は「磁器を製するに上品なり,伊集院邑苗代川の高麗種人,毎に是を采る」という。湯田温泉があり,「湯田の名は此温泉に因て得たりとぞ」という。「県地誌」では,戸数529・人口2,297,うち士族565・平民1,732,牛15・馬155,漁船3,神社は郷社稲荷神社と住吉神社・霧島神社・南方神社・本山神社,公立小学校は南部にあり生徒数男78・女43,戸長役場は北部にあり,物産としては米・粟・大豆・麦・甘藷。明治22年東市来村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7463625
最終更新日:2009-03-01




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