前田村(近世)
王府時代〜明治41年の村名｡中頭【なかがみ】方浦添間切のうち｡｢高究帳｣では高頭182石余うち田161石余･畑21石余｡｢由来記｣に御嶽などは見えないが,仲間村の浦添城内殿の稲二祭に,按司･惣地頭などとともに前田地頭･前田村百姓が供物を出している｡乾隆6年(1741)惣与頭の制ができ前田村･安波茶【あはちや】村･仲間村が,仲間村にある竜福寺の看守にあたった(球陽附巻尚敬王29年条)｡明治12年沖縄県,同29年中頭郡に所属｡明治6年の佐久田親方の作得は7石余(県史14)｡同13年の前田掟の役俸は米1石余･雑穀5斗余(県史12)｡同26年の｢石高村別台帳｣では百姓地149石余･請地10石余･仕明地9石余で計170石余,惣頭は83人(浦添市史2)｡同40年中頭郡各間切による組合立果樹園創設｡戸数･人口は,明治13年197･878(男433･女445),同36年234･1,145(男567･女578)うち士族43･250｡明治36年の民有地総反別165町余うち田23町余･畑96町余･宅地12町余･山林14町余･原野17町余(県史20)｡同41年浦添村の字となる｡
解説文を自分にﾒｰﾙ![]()
ﾒｱﾄﾞ:Milana@docomo.ne.jp
![]()
(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7465065
最終更新日:2009-03-01