ケータイ辞書JLogosロゴ 白鳥郷(中世)


埼玉県>皆野町

南北朝期から見える郷名県北西部秩父【ちちぶ】郡のうち貞治2年5月16日の足利基氏寺領寄進状写(法華堂文書)に,「寄進 右大将家法華堂 武蔵国榛沢郡人見郷内……同国秩父郡白鳥郷内 青木彦四郎跡事」と見える至徳2年8月11日の塩船観音寺大般若経奥書(東京都青梅市塩船観音寺/銘記集)には,「武州秩父白鳥国上」と見える応永25年3月28日の足利持氏御教書(安保文書)では,児玉郡の蛭河【ひるかわ】郷などと秩父郡大路沢村・岩田郷・白鳥郷・井戸郷の田畠在家等に対する岩田中務丞入道・岩田左近蔵人・白鳥六郎などの濫妨を停止して,安保宗繁・満春に下地を沙汰し付すべきことが命じられている天文5年閏10月日・12月日在銘の総持寺宝篋印塔(長瀞町本野上総持寺/銘記集)には,「秩父郡白鳥郷 下野村住嶋田弾正忠満吉」とある白鳥郷国神が現在の皆野町大字国神の地と推定されることにより,白鳥郷は荒川上流域の現在の長瀞【ながとろ】町,皆野町北部一帯に比定され,武蔵七党の1つ丹党の白鳥氏の本貫地であったと推定される
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7615529
最終更新日:2009-03-01




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