ケータイ辞書JLogosロゴ 上布施村(近世)


千葉県>御宿町

 江戸期〜明治22年の村名。上総国夷隅郡のうち。慶安年間頃布施村が当村と下布施村に分村して成立。「上総国村高帳」では旗本大久保・堀・村上・神尾・水野氏の相給,「旧高旧領」では旗本堀・村上・神尾・水野氏の相給。村高は,「元禄郷帳」2,110石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに2,261石余。「上総国村高帳」では家数385。神社は三島神社。寺院は曹洞宗真常寺・安竈寺・宝泉寺。真常寺はもとは真言宗であったが,天正11年里見義頼の次男正木弥九郎が再建した際に改宗した。明治6年千葉県に所属。同7年上布施小学校が真常寺を校舎として開設,生徒数は男67・女7。当村出身の井上幹は郡内有志とともに同13年自由民権結社以文会を結成し,同14年には嶺田楓江を招いて薫陶学舎を設立するなど自由民権運動に奔走したが,同17年夷隅事件で拘引され,官吏侮辱罪で下獄した。同18年の反別642町6反余(上総国町村誌)。明治22年布施村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7615592
最終更新日:2009-03-01




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