ケータイ辞書JLogosロゴ 麻生郷(古代)


岐阜県>下呂町

 平安末期に見える郷名。飛騨国益田郡のうち。仁安元年の「飛騨国雑物進未注進状」に「麻生渡守」「麻生郷」と見えるのが初見(平遺3410)。麻生渡守は「延喜式」に見える「金山河渡子」のことで,現在の金山付近の渡河点を指し,往古の飛騨官道の渡場であった(金山町誌)。現在金山【かなやま】町大字中切地内の山中に麻生谷の地名があり,麻生郷はこの付近から上流の益田郡南部の地方を指す郷名であった。「和名抄」に益田郡の郷名としてあげている「秋秀郷」は「秔秀」の誤で「ワサホ」と読んで麻生のことだとする説もある(飛騨編年史要・濃飛両国通史)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7616473
最終更新日:2009-03-01




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