ケータイ辞書JLogosロゴ 矢矧(古代)


愛知県>岡崎市

 平安期に見える地名。三河国碧海郡・額田【ぬかた】郡のうち。「催馬楽」貫河に「矢矧の市に沓買ひにかむ」とあり(古代歌謡集/古典大系),東海道と矢作川が交差する交通の要衝地である矢作に市が立っていることがわかる。矢作川は碧海・額田の郡界をなしており,渡河は浅瀬を歩いて渡るか渡船を利用した。律令国家は官渡船4艘を設置し(承和2年6月29日付太政官符/類聚三代格),通行の確保に意を用いていた。この渡し場に宿泊施設ができ,市も立つようになって平安後期には宿場が形成された。宿駅は当然矢作川の両岸にあったと見られ,碧海・額田両郡にまたがっていたと思われる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7616844
最終更新日:2009-03-01




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