ケータイ辞書JLogosロゴ 仮屋浦(近世)


兵庫県>東浦町

 江戸期〜明治22年の浦名。津名郡のうち。もと豊臣氏蔵入地。慶長15年池田忠雄領,元和元年からは阿波国徳島藩領。村高は,「郷帳下書」「天保郷帳」ともに14石余,「旧高旧領」34石余。「味地草」では高6石余,家数441。当浦は由良・岩屋とともに淡路の三大漁業地で,鯛漁が多い。大坂で文楽座を開いた植村文楽軒の墓碑が共同墓地にある。文楽軒の本名は正井嘉兵衛で,阿波出身説もあるが当地出身という。妻テルも当地出身。文楽軒のあと2代・3代を継いだのがテルの血筋で当地の人。文政3年銘の宝篋印塔には文楽軒道具屋嘉兵衛・母テル,仲屋辰右衛門などの名が刻まれている。寺院は真言宗上品寺・勝福寺・潮音寺,神社は式内社伊勢久留麻神社のほか金比羅神社・社日神社・蛭児祠3がある。溜池は新池・屋崎池など。明治10年下田浦・谷村を合併。同22年来馬村仮屋浦仮屋組・仮屋浦下田組・仮屋浦谷組となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7617142
最終更新日:2009-03-01




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