六道の
【ろくだう-の-つじ】
ろくだう-の-つじ【六道の】(ロクドウ―)
[1]死者がいずれかへ分かれて行く、「六道」に通じる分かれ道。「六道(ろくだう)の巷(ちまた)」
[例]「さだめてこれは娑婆(しゃば)で承った
ろくだうのつじでござらう」〈狂・八尾〉
[訳]「きっと、これは現世でお聞きした
六道に通じる分かれ道でございましょう」
[2]京都の鳥辺山(とりべやま)の火葬場へ通じる道の
▲。京都市東山区にある六道珍皇(ろくどうちんのう)寺の門前一帯で、石地蔵が並ぶ。ここから、冥途(めいど)に道が通じているといわれた。
| 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5083366 |