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アインシュタイン
【あいんしゅたいん】


ノーベル賞の賞金は、離婚の慰謝料にあてられた

有名人であることの代償としては数々のことがあげられるだろうが、離婚の際の慰謝料莫大金額になることもその一つである。相対性理論発表してノーベル賞受賞したアインシュタインは、一九一九年に最初のミレーバと離婚した。その日二月四日現在ではバレンタインデーとして恋人たちが互いに贈り物などをし、愛を確認する日である。ミレーバはアインシュタイン同じく科学者をめざしていたが、大学の卒業試験失敗したことと、アインシュタインとの間にできた子どもの出産重なり夢をあきらめざるを得なかった。その後アインシュタイン研究夢中になるあまり、ミレーバの存在を疎うとましく思うにつれ、ミレーバのほうでも自分の夢を犠牲にしてまで尽くしたのに自分関心をなくしていく夫に不満がたまっていた。一九一四年、アインシュタインベルリン大学招聘されたのを機に、二人別居し、アインシュタイン以前から交際があったいとこのエルザと結婚前提付き合うようになる。ミレーバへの慰謝料には「もらえるはずの」ノーベル賞賞金をあてる約束をしていたという。実はアインシュタインはそれまでに何度も推薦受けていたものの、なかなか受賞にはいたらなかった。一説によると反ユダヤ科学者たちが、アインシュタインへの授賞圧力をかけていたともいわれている。アインシュタイン相対性理論正しいこと証明されたのは、一九一九五月九日皆既日食によってである。イギリス日食観測研究グループが、本来であれば見えないはずの太陽裏側にある星を観測したのだ。アインシュタインノーベル物理学賞を受賞したのはその二年後である。受賞理由相対性理論ではなく「光電効果発見」であったが、アインシュタインにとっては案外どちらでもよかったのではないだろうか。とにもかくにも、約束慰謝料無事に払えたのだから。




東京書籍
「雑学大全2」
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