100辞書・辞典一括検索

JLogos

24

ウインカー
【ういんかー】


ウインカーの点滅回数は、人間が緊張気味のときの脈拍数

車を運転していて、ふと前の車のウインカーチカチカと、いつもより早く点滅している気がしたことはないだろうか。実は前後左右あわせて最低四つあるウインカー電球のうち、どこかが切れているとそんな現象起こるのである。ウインカーが少なくなってしまうことによって、残りの電球過電流流れてたくさん点滅するようになるためだ。本来ウインカー電球点滅する速度は、道路運送車両法保安基準によって毎分六〇?一二〇回、また常に一定の速度点滅することと決められている。このスピードは、人間緊張気味のときの脈拍数と同じリズムという。車線変更右左折など、普段とは違った動きをするときに、それまでの運転になれたドライバー注意促すことで事故を防ごうという意味があるようだ。点滅速度があまりにも速いと、ドライバーはかえって焦ってしまい、逆に遅い緊張感がなくなってしまう。そこで「緊張気味脈拍」という、少しだけ速めのスピード設定されているのだ。現在多くのメーカーでは、ウインカー点滅速度毎分七〇?八〇回に設定しているという。保安基準では、ウインカーだけでなくヘッドランプブレーキランプなど照明装置の数や色、設置場所などについても細か基準定められている。これは対向車歩行者にとって何が最もわかりやすいかを検証した結果だ。逆に、これらの照明装置見えづらくならないよう、定められた機器以外照明装置をつけることも禁止されている。デコレーショントラック(略してデコトラ)などと呼ばれる派手電飾付け車が話題になったこともあったが、危険知らせる赤色橙色照明使用しないなど、法律の網の目をくぐるような形で装飾考えられているようだ。




東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820071