100辞書・辞典一括検索

JLogos

19

かっぱ橋
【かっぱばし】


料理人の聖地「かっぱ橋道具街」そもそもの地名の由来は?

東京都台東区西浅草松が谷二丁目から三丁目付近地区はかっぱ橋と呼ばれ、かっぱ通り中心として、食器類厨房用品食品サンプルなどの専門店数多く並んでいる。いわば料理人聖地といった感があるが、なぜ「かっぱ橋」などというユニークな名で呼ばれているのだろうか。一説には、ここに住んでいた武士内職深い関わりがあるとされている。昔、金竜小学校あたりには、伊予新谷城主下屋敷があった。そこで働く下級武士足軽たちは、あまり裕福ではなく、雨あま合がっ羽ぱをつくる内職に励んでいた。天気のよい日には、彼ら内職でつくっていた雨合羽が、橋にズラリと並んでいたため、雨合羽が干されている橋ということで、いつしか「かっぱ橋」と呼ばれるようになったという。ここの武士内職雨合羽をつくることだったのは、この地域低地水はけが悪く、いつも雨に悩まされていたことが大きな理由といえる。このような環境からか、もう一つかっぱ橋由来とされる伝説もある。水はけが悪く苦労していたため、合羽太郎という人が私財をなげうって水はけをよくするための掘削工事着手した。しかし、工事思うように進まなかった。その状況を見ていた河童が、川太郎のおこないに心を打たれて工事手伝い見事完成させた。そこから、河童の名をとり、「かっぱ橋」と呼ばれるようになったという。かっぱ橋地域が、厨房用品食器などの専門街として発展しはじめたのは明治以降のこと。浅草繁華街西側という立地から、商人集まりはじめて小道具の店が多く並ぶようになり、いまのような「かっぱ橋道具街」の様相呈するようになった。




東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820172