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キムチ①
【きむち】


唐辛子は日本から朝鮮半島に伝わった!?

ヘルシー健康的といわれる韓国料理香辛料に使われる唐辛子辛味成分一つカプサイシンには、代謝をよくする作用があるようだ。ところでこの唐辛子実は日本から朝鮮半島に伝わったという話がある。『芝峰類説』(一六一三年)をはじめ、多くの文献にそのような記述があるのだ。もともと唐辛子原産地中南米大航海時代ヨーロッパ渡り一六世紀中頃ポルトガルオランダ商人らによって日本伝えられたといわれている。その後倭寇あるいは豊臣秀吉朝鮮侵略時に朝鮮半島に渡ったらしい。「唐」辛子というネーミング見ると、中国あるいは朝鮮から伝来したのでは? と考えてしまうが、実はそうともいえないというわけだ。ちなみに『芝峰類説』には、「倭国から伝わった南蛮椒(倭芥子)には大毒がある。近頃これを植えているのを見かける。酒家では、その辛さ利用して焼酒(焼酎)に入れ多くの人がこれを飲んで死んだ」と書いてある。毒薬などの武器として使われたと書かれている文献もあるが、史実かどうかは不明である。その後唐辛子再び日本伝わることになる。これも一説によると豊臣秀吉朝鮮侵略時とされているから話は少々ややこしいが、つまりヨーロッパから九州伝えられた唐辛子日本であまり普及しないうちに朝鮮半島へと渡り朝鮮侵略などで多くの日本人朝鮮半島へ渡ったときに「珍しいもの」として本州逆輸入されたというわけだ。朝鮮半島でも唐辛子普及時間がかかり、『山林経済』(一七一五年)で栽培法が記され、さらに五一年後の『増補山林経済』(一七六六年)で初めて唐辛子を使った漬物、つまりいまのキムチ関する記述が出てくる。それまでのキムチ日本の漬物のように塩味であったようだ。




東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820221