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競馬
【けいば】


競走馬の名前の字数制限には意味があるの?

中央競馬競走馬の名前には、字数制限設けられている。「二文字から九文字まで」という決まりだが、何か意味があるのだろうか。日本中央競馬会JRA)によると、はっきりとこれだという理由はないものの、いくつか説があるという。一つは、競馬関する様々な規則をつくる際に、イギリスフランスといった競馬先進国規則則るためだという説。「パリ協約」というものがあって、そこには馬名はアルファベット一八文字以内と決められているため、日本もこの決まりに則って、アルファベット表記置き換えたときに、一八文字以内になるようにしたという。なお、なぜパリ協約ではアルファベット一八文字になったのかということはわかっていない。もう一つの説としては、ガリ版印刷字数限界説がある。JRAでは、出馬表を掲載したプログラム配布するが、そのプログラムが、昔はガリ版印刷のような簡素なものだったため、文字数としては九文字が限界だったのではないかというものだ。いずれにせよ、字数制限によって無理やり名前を縮めた馬もあって、「マックスビューティー」は「マックスビューティ」に、「カツラハイセイコー」は「カツラハイセイコ」、「シャチウマユウキ」は「シャチマンユウキ」にならざるを得なかった。そのほかにも、馬名をつけるときの制約としては、有名な馬と同一の名前でないこと、父母同一の名前でないこと、過去五年以内登録抹消馬と同名ではないことなどたくさんある。馬名の末尾に、ゴー、ゴオ、ゴウを用いていないことという制約もあるが、これは場内放送で、「○○号の進路が……」などという場合紛らわしいからである。




東京書籍
「雑学大全2」
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