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国会図書館
【こっかいとしょかん】


成人向け雑誌から違法になった本まで、すべての出版物があるはずの図書館

あの、お堅いイメージ国会図書館は、成人向け雑誌まで蔵書している。国立国会図書館法という法律があり、国内出版物は、すべて国会図書館納本しなければならず、違反をすると過料取られる規則になっているからである。国会図書館は、一九四八(昭和二三)年、「議員調査研究資するため、別に定める法律により、国会国立国会図書館置く」という国会法第一三〇条により設立された日本唯一の国立図書館である。国立国会図書館法には、「真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法誓約する日本の民主化世界平和とに寄与することを使命として、ここに設立される」という高い理念も掲げており、自費出版でも、裁判などで出版差し止めになったような出版物でも、図書館資料として収集している。しかし、裁判違法になった出版物原則として閲覧ができない。また、実際には、出版元が納本しないからと過料を科せられることはほとんどなく、納本をしていない出版元の本は蔵書に入っていないという。したがって、成人向け雑誌目的に行っても、すべてが収められているわけではない。また、国会図書館一八以上しか入館できない規則になっている。ちなみに図書館運営のために財政面でもかかる費用相当なものだ。二〇〇六(平成一八年度は、図書館資料購入費が九億六九〇〇万円、納入出版物代償金が三億九〇〇〇万円、科学技術関係資料費一〇億一三〇〇万円、立法資料購入費六一〇〇万円と、資料購入費だけで合計二四億三三〇〇万円である。これに管理維持費や人件費などがあり、国立国会図書館年間予算総額は約二一二億六二〇〇万円という。




東京書籍
「雑学大全2」
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