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サッカー
【さっかー】


日本代表のユニフォームが青い理由は?

サムライブルー」といえば日本のサッカー象徴だが、ワールドカップのような国際試合で、世界各国自国国旗色を中心としたユニフォームを身にまとって戦っているのと対照的に、国旗の色と全然関係ないブルー日本代表採用しているのはなぜだろう。現存する最古ユニフォームも、一九三六(昭和一一)年、ベルリン五輪のときの水色ユニフォームである。実はこのユニフォーム現在のサムライブルーの源である。このベルリン五輪では日本強豪スウェーデン大金星。現在よりももっと世界日本のサッカーレベルに差があった時代だけに、その大金星が強烈なインパクトを持っていたため、それ以来ゲン担かつぎで「青」が定着したのだという。そもそもベルリン五輪で青が採用された理由は、サッカー日本代表主力在籍していた東京帝大LB現役OB混成チーム)のユニフォームが青だったためだ。しかし、その長い歴史のなかには、いったん青でなくなった時代もある。一九六八(昭和四三)年以降さっぱり成績振るわなかった日本代表は、一九八八(昭和六三)年のソウル五輪で、ユニフォーム日の丸カラーの赤に変えているのだ。だが、結局成績振るわず、後の一九九二(平成四)年のバルセロナ五輪のときには、逆にいつものチームカラーである赤を青に変えた韓国日本負けるという皮肉事態も起こった。結果、青にもどって落ち着いたということになる。それ以降は、一九九八(平成一〇)年のワールドカップ出場をはじめ、日本の国際サッカーでの評価順調に上がっているため、すっかりサムライブルー定着していくことになった。




東京書籍
「雑学大全2」
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