100辞書・辞典一括検索

JLogos

7

しっぺい返し
【しっぺいがえし】


「しっぺ」ではなく、本来は「しっぺい」

「すぐにもどってくる仕返し」の意味で、よく「しっぺ返しをくらった」といったりするが、この「しっぺ返し」は、正確には「しっぺい返し」である。「しっぺい」とは、禅宗僧侶使う道具で、漢字では「竹篦」と書く竹篦とは、細長く割った竹を合わせてつくった板のようなもので、座禅途中で雑念があって体が揺れたり、眠りそうになったときに、後ろからバシッとやられる、あれである。この竹篦をなぜ「返す」のかというと、僧侶が交代で竹篦打つ役をしたからである。つまり、打たれた者が打つ側になることもあるからというわけだ。ちなみに、罰ゲームなどでおなじみの二本の指で相手手首手の甲打つ「しっぺ」も、本来は指「しっぺい」である。




東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820387