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自動販売機
【じどうはんばいき】


世界初の自動販売機が誕生したのは、エジプト!?

一九世紀末ニューヨークガム自動販売機登場したのを皮切りに、パリにはワインビール自動販売機も置かれるようになったという。現在の日本では曲がり角ごとに飲料物やタバコ自動販売機置かれているといっていいほどであるが、日本初めて自動販売機設置されたのは二〇世紀になってからで、一九〇四(明治三七)年の「自働郵便切手葉書下機」が第一号である。しかし、これらは、あくまで近代自動販売機歴史で、本当の歴史的第一号といえるのは、紀元前二一五年頃エジプト考案されたものだ。それは、アレクサンドリア神殿に置かれていたといわれる「聖水」の販売機で、実際に置かれて使われていたという保証はないものの、ギリシア人数学者ヘロンが、仕掛けを描いた図面を残している。この図面原本ではないが、一六世紀後半写本があり、それはきちんと理にかなったものだ。図面によれば、タンク形の自動販売機上部硬貨入れる口があり、下に受け皿置かれている金貨入り口から落とすと、受け皿がそれを受け止め硬貨の重み傾く。すると梃子働き受け皿連動している聖水出口の蓋ふたが開き聖水流れ出る。そして、傾いた受け皿から硬貨落ち、元の位置戻ると、出口がふさがれて聖水止まるというしくみだ。いわば、現在の水洗トイレ似ているしくみなのだが、これこそが世界初(!?)の自動販売機だ。




東京書籍
「雑学大全2」
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