100辞書・辞典一括検索

JLogos

24

ジャンボ機
【じゃんぼき】


「ジャンボ」とは、ロンドンにいたゾウの名前

民間機および軍用機メーカーボーイング社が開発した世界初の超大型旅客機の「ボーイング747」の愛称は、「ジャンボ」である。そもそも「ボーイング747」は、軍用輸送機として米軍向け開発中だったCX?HLS(ロッキード社との受注競争に敗れ、実際に軍用輸送機として採用されることはなかった)を旅客機転用したものであり、一九六七年に開発がはじまった。機首から主翼付近までは二階建てという特徴的な胴体を持っており、その断面ダルマのような曲線になっている。一九六九年二月九日初飛行し、翌年パンアメリカン航空路線就航した。五〇〇人以上を乗せられるワイドボディー機の先駆けとなり、いまでも各国エアライン花形機として地位を保持続けている。さて、いまも「ジャンボ」の愛称人々親しまれている「ボーイング747」だが、そもそも「巨大」を意味するこの「ジャンボ」という言葉はどこからきたのだろうか。実はゾウ名前からきている。そのゾウは、スーダン生まれのオスのアフリカゾウで、フランス動物園持ち込まれた後、一八六五年にロンドン動物園にやってきた。そこで飼育員に「ジャンボ」と名づけられたのである。図体大きいことで知られていたゾウの「ジャンボ」は、その後サーカス売り渡され、そこで「巨大である」「ジャンボ」は大きく宣伝された。「ジャンボ」が「巨大」を意味するようになったのはこれが由来である。なお、幅も高さ従来ジェット機二倍もある「ボーイング747」に「ジャンボ」というニックネームをつけたのは、あるジャーナリストだといわれる。しかし、「ジャンボ」には「のろま」というニュアンスが含まれるため、ボーイング社はこの愛称嫌い、「スーパージェット」と呼んでいた。ところが「ジャンボ」の愛称先に一般に受け入れられるようになったため、その愛称現在使うことになってしまったようだ。




東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820400