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食生活
【しょくせいかつ】


一日三回の食事になったのは、江戸時代から

授業集中できない児童が増えたなどの原因に、朝食抜き食生活が挙げられている。なかには、ヨーグルトのような軽食朝食として給食する小学校まで出ているようだ。一日三度食事バランスよくきちんと食べることこそ健康づくりの基本ということは、どの医者栄養士もいう。しかし、日本人一日三回の食事をするようになったのは、一六世紀終わり頃、せいぜい江戸時代元禄文化の頃からだといわれている。それ以前の食事は朝と夕の二回だけだった。日の出の頃に朝食をとり、日の暮れ前に夕食を食べて寝るという生活習慣続いていたようだ。その習慣最初に崩したのは、戦国時代武将将兵たちらしい。戦場ではいつ戦いになるかわからない。朝早く起きて食事をし、夜も遅くまで起きていなくてはならない。朝食夕食間隔長い当然お腹がすく。そこで間に食事をとるようになったのが「中食(ちゅうじき)」、つまり昼食のはじまりだった。町民のほうはまだ二食だったが、戦乱の世が終わって安定した社会訪れ経済発展すると、生活形態も変わってくる。労働分担労働時間がはっきりしてきて、やはり朝食夕食の間が空くようになった。そこで軽く間食を食べていたものが、やがてきちんとした食事として定着するようになる。武士も、登城という形で出勤する官僚となり、朝から晩まで城に缶詰にされる。そんな彼ら弁当持参登城するようになっていったようだ。




東京書籍
「雑学大全2」
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