100辞書・辞典一括検索

JLogos

27

タイタニック号
【たいたにっくごう】


船長の奇妙な行動は、「積荷」の呪い!?

乗客乗組員合わせて二二〇八名を乗せ、アメリカニューヨーク向け処女航海中だったイギリス豪華客船タイタニック号」が氷山衝突して沈没したのは、一九一二四月四日深夜のことであった。建造されたばかりの新鋭客船処女航海沈没し、一五一三人もの犠牲者出し海難事故世界を驚かせた。タイタニック号沈没は、今日までに何度映画化されたり小説題材となって、多くの人知るところとなっている。タイタニック号建造したホワイトスターライン社は、当時白熱していた大西洋航路スピード競争参加するよりも、船客快適船旅提供することを第一考えていた。タイタニック号も、船室をはじめとする設備豪華さや、船体構造安全性重点を置いて設計されていたのだ。タイタニック号総トン数四万六三二八トン全長二六八・八メートル全幅二七・七メートル最大速度二三ノット時速四二・六キロ)、定員乗客一三二四人乗組員九九人の総数二二二三人である。また、二〇隻の救命ボート装備されていたが、定員合わせて一一七八人分しかなかった。当時規定では定員分のボートを装備する必要はなかったのだ。四月四日二三時四〇分、カナダのニューファンドランド沖の北大西洋を、二二ノットという高速航行中のタイタニック号見張りが、前方四五〇メートル高さおよそ二〇メートル氷山発見した。左へ舵を切って回避行動をとったタイタニック号は、船首からの衝突は避けられたものの、右舷右側面)が氷山接触して損傷受けた。氷山発見からここまで四〇秒とかからなかった。停船したタイタニック号へ、容赦なく海水浸入し、衝突から二時間四〇分後、ついに北大西洋航路花形期待された豪華客船海底へと消えていった。さて、事件後。生き残った乗客から奇妙な話流れてきた。衝突直前スミス船長には、進路をや速度急に変更したり、救難信号発信をギリギリまで拒み続けるなど、奇妙な行動が見られたという。そして、それは、タイタニック号積み込まれていたミイラの「呪い」によるものだという噂である。このミイラは、イギリス貴族がニュヨークに運ぼうと持ち込んだもので、紀元前一四世紀の王アメンヘテプ四世も尊敬していた女預言者のものであった。そのミイラには、「ファラオ呪い」を意味する護符が添えられていたという。




東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820512