タイヤ
【たいや】
タイヤの色はなぜ黒い?
読者諸氏で黒以外のタイヤをつけている車を見たことがある人はいるだろうか? おそらく「ある」と答える人はいないだろう。ではなぜ、タイヤの色は黒と決まっているのだろう?答えは、タイヤの原材料の大半を「カーボン(炭素)」が占めているからである。カーボンはタイヤの補強材の役割を果たす。カーボンが入っていないタイヤは、消しゴムのようにすぐにすり減ってしまうのだ。また、カーボンはタイヤを劣化させる紫外線を吸収し、タイヤを保護する役割も担っている。タイヤが古くなると黒色が薄くなるが、これは黒色のカーボンが古くなってきたためであり、走る、曲がる、止まるといったストレスに耐えられない状態になってきていることを示している。また、紫外線を吸収できずにタイヤを劣化から守れない状態にもなっているということになる。紫外線による劣化を防ぐためには、保管時にも直射日光は避けたほうがよい。
| 東京書籍 「雑学大全2」 JLogosID : 14820519 |