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年賀はがき①
【ねんがはがき】


実は増収目的でつくられた「お年玉付年賀はがき」

日本の正月には欠かせない年賀状。なかでも「お年玉年賀はがき」を一枚一枚めくりながら、賞品当たっているか確認するのは楽しいものだ。こんな夢のある「お年玉年賀はがき」、正式には「お年玉郵便葉書」というが、実は増収を狙ってのアイデア商品として売り出されたものだった。一九四九(昭和二四)年一二一日からはじめられたこのアイデア商品大当たりし、今日まで続いているわけである。前島密建言によりはじめられた日本の郵便制度全国的に実施されるのは一八七二(明治五)年のことであり、翌年五月一日には官営統一された。郵便切手は、一八七一(明治四)年三月一日初めて発行された。それは、方形で双龍の紋様のある銭四八文、一〇〇文、二〇〇文、五〇〇文の四種で、当時郵便印紙呼んでいた。さて、現在でいう年賀状一般的になったのは、このような郵便制度定着してからのことで、一八八二(明治一五)年頃からといわれている。年賀状送る習慣定着しはじめ、次第に差し出枚数多くなったことから、一九〇六(明治三九)年一一月には年賀特別郵便規則従って特別集配となり、一九三五(昭和一〇)年には初めて年賀郵便特別切手発行された。ちなみに、「お年玉年賀はがき」の第一回の賞品は、特等ミシン一等純毛服地二等学童グローブ三等学童コウモリ傘、四等がハガキ入れ、五等が便箋封筒セット、六等は切手シートだった。




東京書籍
「雑学大全2」
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