100辞書・辞典一括検索

JLogos

13


【はだ】


「お肌は夜につくられる」とすれば、夜型生活の人の肌は?

化粧品の宣伝などで、「肌は夜につくられます」などといっているのを耳にするが、看護師トラックタクシー運転士など、夜通し働いている人だっている。その人たちはみんなお肌が荒れているのだろうかと思ってしまうが、実際のところどうなのだろう。ある化粧品会社によれば、夜型であっても、その睡眠時間規則正しいならば、肌の再生には問題がないという。もともと人の細胞分裂機能は、夜、眠っているときにピーク迎える要は人間の細胞常につくられ、壊れているのだが、皮膚のなかでも最も細胞分裂盛んなのが表皮である。再生機能高いときにぐっすり就寝していれば、より美しい肌が再生されるというわけなのだ。その細胞分裂深く関わるのが、ストレスホルモンであるコルチゾール成長ホルモン普通の生活サイクルでは、コルチゾールは朝がいちばん高く、日中から低下して夕方から夜にさらに低下する。夜中がいちばん低くなるので、その間細胞分裂盛んにおこなわれ、とくに眠った後、九〇分で訪れる深い眠り一度目のサイクルのときに成長ホルモンといわれる肌にいいホルモン出るのだ。このことから、ストレスホルモンが少なく、成長ホルモン出る「夜」に肌がつくられるといわれるのだが、朝に寝て夕方起きる生活をする人にとっては、この両者関係朝寝後に同じようにおこなわれるはずなので、基本的には問題がない。本当は「肌は眠っている間につくられる」のだ。ただ、いちばんお肌に悪いのは、眠り入る時間が不規則なこと。寝る時間がバラバラでは、コルチゾール成長ホルモン分泌するリズム崩れてしまうのである。




東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820703