100辞書・辞典一括検索

JLogos

41

ミイラ
【みいら】


古代エジプトのミイラのつくり方

からからに乾燥した状態で、長期間ほぼ原形保つことができる死体ミイラ自然にできたものもあれば、人の手を加えてつくられたものもある。とくにミイラづくりが盛んだった国の一つ古代エジプトがある。古代エジプトでは、実際にどのようにしてミイラがつくられていたのだろう。ミイラづくりのポイントは、死体腐敗防ぐために内臓をすべて取り出し死体乾燥させることだった。まずは死者脳髄取り除く作業からはじまる。先がカギ状や渦巻き状になった金属棒を鼻の穴からさし込んで脳髄をかき出すのだが、これが難しく、ときには脳髄出しやすくするために鼻の穴のなかや頭蓋基部大きな穴開けることもあったという。その後胴体から内臓取り出されるわけだが、心臓だけは取り出されることはなかった。これは、ミイラづくりが来世信仰強く結びついていたことに理由がある。当時理性人格は脳ではなく心臓宿る考えられていたほか、感情体力の根源ともされており、死者永遠の命を得て復活するために欠かせないものでもあったのである。心臓以外内臓は、脇腹下腹部入れ小さな切れ目から取り出された。内臓取り出された死体は、内側外側の両方からきれいに洗われた後、香辛料を混ぜた天然炭酸ナトリウムに七〇日間浸けられて脱水され、乾燥された。乾燥後の空っぽ頭蓋胴体には、樹脂を塗った布やコケ類、または熱した樹液などが流し込まれた。通常取り出された内臓のうち、腸、肝臓、胃、肺は、死体同様天然炭酸ナトリウムに浸けられて脱水され、熱した樹脂を塗って亜麻布に包みカノポス容器呼ばれる壺に別々に収められた。が、ときには、この亜麻布に包まれた内臓死体のなかにもどすこともあったという。からからに干上がってかたくなった死体全身には香油や油が塗りこまれ(別項◆◆◆【アロマオイル参照)、やわらかくなったところで包帯を巻いた。これがである。




東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820854