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ラジオ体操
【らいじおたいそう】


かつては第三まであった!

夏休みといえばラジオ体操出席カードを首からさげて、朝早くからせっせと通ってハンコをもらう。眠い目をこすりながらも、朝の光を浴びて体を動かすのは、なかなか気持ちのよいものだった。さて、ラジオ体操といえば、体慣らしの第一、ちょっと激しい第二がある。ところが、実は第三まであったという。一九二八昭和三)年に、健康増進のために当時逓信省(現・日本郵政公社簡易保険局が「国民健康体操」を創作した。これが初代ラジオ体操である。NHK文部省協力もあり、あっという間に全国民に広まった。ラジオ体操第一から順次第二、間をおいて第三とつくられていったが、終戦放送中止され、終了してしまった。ラジオ体操二代目は、一九四六昭和二一)年に放送され、これもまた第三まであったが、終戦後の不安定な世相反映してか、わずか一年カ月続いただけで放送中止になってしまった。これで世間から姿を消すと思われていたラジオ体操は、国民強い要望により、一九五一(昭和二六)年に三代目として奇跡的に復活国民前に登場したのである。ただし、それは第一のみ。翌年には第二完成したが、第三はつくられることはなかった。ちなみに、よく知られてラジオ体操代名詞ともいえるラジオ体操第一服部正第一より運動量多いといわれるラジオ体操第二團伊玖磨作曲したものである。




東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820938