ヒップホップ
hiphop
リズムにのせて語るようにうたわれるラップ、アクロバティックなダンス、建物の壁や塀や乗り物の車体に描かれるグラフィティ・アートなど、1970年代後半にニューヨークのブロンクスから生まれた文化を総称する言葉。音楽用語として使われるときはラップとそのトラック(演奏部分)を意味する。ジャマイカ出身のDJが、複数のアナログ・レコードから必要な部分を取り出してパーティーなどでつなげてかけ、語りをのせたのが始まりとされる。トラックは当初はバンド演奏やアナログ・レコードから取り出したリズムだったが、80年代以降はドラム・マシンやサンプラーやコンピューターで基本的なリズムを作り、生演奏と組み合わせたものが増えている。楽器が演奏できなくても、語りたいことがあればできる簡便さがうけて、90年代以降は、世界各地で地元のリズムや言葉を取り入れたものが若者の音楽として定着している。
| 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14849315 |