日本語使いさばき辞典 24 形態からみた「文章」 [江戸時代までの詩文]古文(こぶん)[平安時代の仮名文]中古文(ちゅうこぶん)[江戸時代中期から明治時代に、古代の文体を真似して作った]擬古文(ぎこぶん)・雅文(がぶん)[現代語を基本とした]現代文(げんだいぶん)・普通文(ふつうぶん)[口語体で書いた文。また、言文一致の]口語文(こうごぶん)[文語体で書いた]文語文(ぶんごぶん)[詩歌など一定の韻律を整えた]韻文(いんぶん)[韻律や定型をもたない普通の]散文(さんぶん)[会話形式の]会話文(かいわぶん)[そうでないと打ち消す]否定文(ひていぶん)[肯定の内容の]肯定文(こうていぶん)[事実をありのままに述べた普通の]平叙文(へいじょぶん)[命令・禁止を表す]命令文(めいれいぶん)[疑問・反語を表す]疑問文(ぎもんぶん)[長い]長文(ちょうぶん)[短い]短文(たんぶん)・一筆(いっぴつ)[普通とは違った文章。本文だが、異本に見えるもの]異文(いぶん)[韻文・候文(そうろうぶん)以外の]普通文(ふつうぶん)[世間の人が分かるように書いてある]通俗文(つうぞくぶん)[仮名の多い]草勝(そうが)ち[仮名で書いた文章や手紙]仮名文(かなぶみ)・仮名文(かなぶん)[横に書き並べた文章、特に欧米の]横文(おうぶん)・欧文(おうぶん)・横文字(よこもじ)[外国のものを翻訳した]訳文(やくぶん)・翻訳文(ほんやくぶん)・訳筆(やくひつ)[中国の文語調の現代文]時文(じぶん)[返り点・句読点・送り仮名などのない漢文]白文(はくぶん)・素文(そぶん)[漢文で、注釈に対して本文をいう]素文(そぶん)・麁文(そぶん)[漢文で、自分が思ったことを自由、大胆に述べる]放胆文(ほうたんぶん)[漢文で、語句を洗練し、筆法を遠回しにした]小心文(しょうしんぶん)[仮名交じりにした漢文]書(か)き下(くだ)し文(ぶん)[漢文を日本語の語順で読んだもの]訓(よ)み下(くだ)し文(ぶん)[漢文を日本語の文法に従って読んだもの]漢文訓読文(かんぶんくんどくぶん)[中国で、明末以降行われた短い]小品(しょうひん)・小品文(しょうひんぶん)[金属の容器・貨幣などに刻まれている]金文(きんぶん)[石碑や器物に刻みつけられた]銘(めい)・銘文(めいぶん)・銘文(めいもん)・金石文(きんせきぶん)[石碑に刻まれている]石文(いしぶみ)・碑(いしぶみ)・碑文(ひぶん)・碑文(ひもん)・碑銘(ひめい)[墓石に刻まれている]墓碑銘(ぼひめい)・墓銘(ぼめい)[死者の事跡を石などに書いて墓に埋めたもの。また、その墓石。その文章]墓誌(ぼし)・墓誌銘(ぼしめい)・銘誌(めいし) あすとろ出版「日本語使いさばき辞典」JLogosID : 4381518