日本語使いさばき辞典 30 体裁や文体からみた「文章」 [文章の体裁]文体(ぶんたい)・文体(ぶんてい)・スタイル[話し言葉で書かれた]口語体(こうごたい)[書き言葉で書かれた]文語体(ぶんごたい)・文章体(ぶんしょうたい)[和語(大和言葉)を多く使った]和文体(わぶんたい)[文章が漢文になっている文体。漢文の口調にならった]漢文体(かんぶんたい)[漢文を訓読して漢字仮名交じりにした]漢文訓読体(かんぶんくんどくたい)・漢文崩(かんぶんくず)し[論説的な文章の]論文体(ろんぶんたい)[手紙に使う]書簡体(しょかんたい)・書牘体(しょとくたい)[文末に文語の丁寧語「候」を用いた]候文(そうろうぶん)[文末を「です・ます」で結ぶ]敬体(けいたい)[文末を「だ・である」で結ぶ]常体(じょうたい)[雅語と俗語の入り交じった]雅俗混淆体(がぞくこんこうたい)・雅俗折衷文(がぞくせっちゅうぶん)[和文・漢文系の文語を混用して文章効果をねらった]和漢混淆文(わかんこんこうぶん)・和漢混交文(わかんこんこうぶん)[漢字と仮名を交えて書いた]仮名交(かなま)じり文(ぶん)・漢字仮名交(かんじかなま)じり文(ぶん)[旅の途中の光景・旅情などをつづった韻文体の]道行(みちゆ)き・道行(みちゆ)き文(ぶみ)[外国の文章を、その原文の字句・語法に忠実に訳した]直訳体(ちょくやくたい)[何を言おうとしているのか、その意味内容が不明確な表現手法]朦朧体(もうろうたい)[起こった事実を年代を追って書き記す歴史書の]編年体(へんねんたい)[本紀(帝王の年譜)と列伝(民族や個人の伝記)を中心に書き記した歴史書の]紀伝体(きでんたい)[主語・述語の関係が一組だけで、従属節をもたない]単文(たんぶん)[その文の成分中に従属節のある]複文(ふくぶん)[一つの文中に二つか、二つ以上の対立節がある]重文(じゅうぶん)・合文(ごうぶん)[漢文の文体の一つで、物事の是非・真偽を見分けるのを目的とした]弁(べん)・辨(べん)[漢文の文体の一つで、理義を解釈しあるいは物事を借りて自分の考えを述べた]説(せつ)[漢文の文体の一つで、多くは韻を含み、毎句の字数が同じ。人の功績をたたえた]銘(めい)[漢文の文体の一つで、四字句、六字句を対句(ついく)として多く用いた]CID(14266)儷体(べんれいたい)・四六文(しろくぶん)・四六体(しろくたい)・四六CID(14266)儷体(しろくべんれいたい)[漢文の文体の一つで、対句を用い、韻脚を整えた]対偶声律(たいぐうせいりつ)[中国、明初~清末の文体の一つで、官吏登用試験の科目に用いられた]八股(はっこ)・八股文(はっこぶん) あすとろ出版「日本語使いさばき辞典」JLogosID : 4381523