候はんずらん
【さうらは-んず-らん】
さうらは-んず-らん【候はんずらん】(ソウラワ―)((動詞または補助動詞「さうらふ」の未然形+推量の助動詞「んず(むず)」の終止形+推量の助動詞「らん(らむ)」))(「あらんずらん」の丁寧語)[1]〔「さうらふ」が動詞の場合〕ありましょう。ございましょう。
[例]「世しづまり候ひなば、勅撰の御沙汰さうらはんずらむ」〈平家・七・忠度都落〉
[訳]「世の中が静まりましたら、勅撰のご命令がございましょう」
[2]〔「さうらふ」が補助動詞の場合〕…ましょう。…でございましょう。
[例]「上の空にやおぼしめされ
さうらはんずらん」〈平家・六・小督〉
[訳]「いいかげんだとお思いになり
ましょうか」
| 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5083525 |