小室藩
【こむろはん】
旧国名:武蔵
(近世)江戸期の藩名。譜代・小藩。陣屋は足立(あだち)郡小室(現伊奈町)。天正18年,徳川氏の関東入国後,(関東郡代)伊奈忠次が小室・鴻巣(こうのす)において1万石を与えられ成立。中世以来の名刹閼伽井坊(あかいぼう)(無量寺)を足立郡倉田村(桶川(おけがわ)市)明星院へ移した跡に陣屋を築いた。ここが軍事・経済上の要地であったのと,武蔵の新田開発の拠点にするためであった。忠次は関東郡代として検地・治水・新田開発など農政に活躍した地方功者である。元和4年3代忠勝が夭折し除封となり廃藩。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7049368 |