奈良梨藩
【ならなしはん】
旧国名:武蔵
(近世)江戸期の藩名。譜代・小藩。比企(ひき)郡奈良梨村に天正18年立藩。徳川家康の関東入国に際し,小田原攻めに戦功のあった信濃国諏訪神社の神官大祝家の諏訪因幡守頼水が,比企郡奈良梨・埼玉郡羽生(はにう)・児玉郡蛭川(ひるがわ)の地で1万2,000石を拝領,この地に陣屋を置いた。文禄元年上野(こうずけ)国惣社に転封されたので,この地にはわずか3年のみ居住した。陣屋跡は小川町奈良梨字吹付に所在するが,遺構ははっきりしない。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7050922 |