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今村輪中
【いまむらわじゅう】


大垣市南部にあり,大垣輪中の内郭輪中。東側を水門川が,西側を杭瀬(くいぜ)川が南流している。堤内には西水主町・東船町・西船町・久瀬川町・切石町といった古い町並みのほか,今村・若森・南若森・青柳・外野・割田・外花・入方・友江・多芸(たぎ)島・上笠・東大外羽・西大外羽・上屋・高淵・外淵・釜笛・嶋里・内阿原・川口・浅草東・浅草中・浅草西・横曽根の各集落がある(明治42年改正の今村輪中水害予防組合規約による)。大きな輪中で面積約1,305ha。今村輪中を狭義には,浅草輪中を除いたものを指す場合もある。また,浅草輪中との境界をなす大江(新江)を境にして,浅草輪中を江東(えひがし)組,逆にその西部を江西組ともいう。北側は船町から久瀬川町に続く旧美濃路の街道が盛土して堤防の機能を果たしていた。この輪中は大垣輪中の中で最も低湿の所で,特にそのうちの浅草輪中が最低位部で,したがって開拓の歴史も新しい。狭義の今村輪中は南北に細長く,南北・東西で若干の高度差があるので,輪中内にはいくつもの除(よげ)があった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7104594