可児川
【かにがわ】

可児郡の中央部を東から西へ流れる川。瑞浪(みずなみ)市日吉町の高原地帯に源を発し，国の名勝・天然記念物鬼岩(おにいわ)の奇岩地帯を抜けたあと御嵩(みたけ)町に入り，津橋川・唐沢川・真名田川・比衣(ひえ)川を合わせ可児市に入る。さらに大森川・姫川を合わせた大きな支流久々利(くくり)川・横市川・矢戸川を合わせ大脇で木曽川に注ぐ。流域面積144.3km(^2)。流路延長26.2km（うち河川法区域延長23.9km）。可児川の流域は早くから開けて縄文・弥生遺跡，古墳・平安・鎌倉・江戸の各期の窯跡など種々の歴史的遺産も豊富であるが，なだらかな起伏の隆起準平原で丘陵状であることから，土地の造成が容易なうえ，近年交通の便が急速に改善され，ゴルフ場，大規模な住宅団地・工業団地などが進出し，県内でも最も変貌の著しい所でもある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7105363