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三宅川
【みやけがわ】


稲沢市稲沢町北島を上流端とし,稲沢市をほぼ南西に大きく蛇行しながら中島郡平和町東部を南下し,海部(あま)郡佐織町で日光川に合流する。2級河川。流長10.54km・流域面積18.2km(^2)。古くは木曽川の主要な本流の1つ。その後,犬山市西部で木曽川と分かれ犬山扇状地をほぼ南西に流れ,一宮市・稲沢市,さらに南下して津島市を経て伊勢湾に注ぐ流路をとった。当時の洪水時に堆積した自然堤防は幅約1kmに達した。かつて尾張国司の赴任路は都から伊勢国桑名を経て水路で尾張国へ入ったといわれ,現在も国府宮の地名が残る国府のあったとされる稲沢市松下は,三宅川の自然堤防上にあり,河川港として良港を有していた。現在,旧河川敷内はすべて開墾され,稲沢市内で排水路となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7123822