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治田峠
【はったとうげ】


員弁(いなべ)郡北勢町新町と滋賀県永源寺町との境にある峠。標高760m。藤原岳と銚子岳の間に位置する。新町の集落から新町谷をさかのぼり,徒歩2時間で峠に出る。古来,東国の木地師が当峠を越えて木地師の本山,永源寺町の筒井神社に参詣した。また,治田鉱山の鉱石の運搬路,多賀神社参詣の道としても利用された。天正11年豊臣秀吉の滝川一益征伐の時,羽柴秀次以下2万の軍勢が当峠を越えている。現在,峠道は荒れて登山者以外の通行はほとんどない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7128706