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大桑原村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。岩瀬郡のうち。古くは牛袋【うしぶくろ】荘川中郷に属したという。はじめ会津領,寛永20年白河藩領,慶安2年幕府領,天和2年大久保藩領,元禄13年からは長沼藩領。村高は,文禄3年の蒲生高目録および古領高長ともに437石余,「天保郷帳」699石余,「旧高旧領」711石余。宝暦2年の人数259。助郷は会津街道長沼・勢至堂両宿に出役。この頃当地を通っていた須賀川・長沼を結ぶ街道は岩城からの魚道として荷物が多く,繁盛していた。庄屋は代々渡辺家がつとめ,庄屋屋敷の庭園は見事なツツジ園で有名である。旧福島県を経て明治9年福島県に所属。同20年の戸数43・人口320。明治12年岩瀬郡に属し,同22年西袋村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7266107