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高森村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。はじめ常陸国那珂郡,元禄15年からは真壁郡のうち。はじめ佐竹氏領,慶長14年水戸藩領,のち但馬豊岡藩領,土浦藩領を経て,のち幕府と旗本大木氏の相給。土浦藩の陣屋が置かれ,高森村以下3か村の支配の中心となった。幕府領になってから元禄16年まで陣屋が置かれたが,陣屋廃絶後代官知行所となった。村高は,「元禄郷帳」404石余,「天保郷帳」450石余,「旧高簿」446石余。幕府の年貢米は江戸廻米として舟玉河岸まで陸路輸送し,鬼怒【きぬ】川を利用した水運で江戸蔵屋敷に送られた(大和村史)。神社は鹿島明神(新編常陸)。明治4年茨城県,同11年真壁郡に所属。同17年大国玉小学校の分校が設置され,同19年大国玉小学校に統合。明治22年大国村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7274827