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片山村(近世)


 江戸期の村名。新座【にいくら】郡野方領のうち。古くは片山郷広沢荘に属したという。天正18年徳川氏の所領となり,正保期には幕府領と片山七騎(のちに八騎となる)と称した旗本桜井・神谷・田中・荒川・木村・柘植・小野・米津8氏の相給。村高は「田園簿」で1,232石,田576石余・畑655石余。七沢の水を用水とするが,不足がちで旱損の害が多い。村の規模は東西27町・南北1里23町。「元禄郷帳」「天保郷帳」では片山10か村と称した辻村・栗原村・堀之内村・中沢村・野寺村・下中沢村(上片山村)・十二天村・片山下村(下片山村)・石神村・原ケ谷戸村が分村した。版籍奉還後,民費の増大,耕地が各村入り交じることから1村同様の形態となっていること,各村は同様の村名が多く誤りやすいことなどから,明治8年10か村は合併して再び片山村となる。「旧高旧領」では村高1,342石余。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7286350