100辞書・辞典一括検索

JLogos

31

岩ケ崎村(近世)


 江戸期~明治8年の村名。下総国香取郡のうち。佐原・篠原・津宮・大倉の各村とともに根郷五箇村の1つ。慶長4年鳥居元忠の矢作領検地(矢作縄)では高504石余(伊能家文書/佐原市史)。同7年鳥居氏の転封で岩ケ崎城は普請未完成のまま廃城。同年から幕府領,同13年から幕府,旗本西尾氏・近藤氏の相給,宝暦8年からは幕府・旗本小笠原氏の相給。なお,慶安2年から即翁寺領も見える。村高は,「元禄郷帳」616石余,「天保郷帳」639石余,「旧高旧領」638石余。弘化2年の家数31(関東取締出役控帳/香取郡誌)。神社は稲荷神社・愛宕神社,寺院は「下寺」と通称された曹洞宗即翁寺,真言宗密蔵寺(佐原市史)。明治8年千葉県に所属。同8年佐原村の一部となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7291670