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五井藩(近世)


江戸期の藩名譜代・小藩陣屋は市原郡五井(市原市)伊勢国三重・河曲【かわわ】・多気,下野国芳賀【はが】・河内,上総国市原の各郡内に1万石を領有する伊勢国西条(南林崎)藩主有馬氏恕が,天明元年当地に陣屋を移して成立歴代藩主は氏恕・氏保・久保・氏貞・氏郁有馬氏は参勤交代を行わない定府大名であったが,天明元年から半年ごとに参勤交代する大名に昇格した領内の五井港は,養老川流域で生産される物資の集積港として栄え,かつ江戸湾内の帆船港として江戸との海運が開かれていたまた五井塩田は,行徳塩田とともに,江戸湾内の2大塩田として有名であった天保11年5月に市原郡内の4,411石余が伊勢・下野両国内に領知替となり,同12年氏郁が下野国吹上に陣屋を移し,当藩は廃藩となった




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7293429