100辞書・辞典一括検索

JLogos

38

猿山村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。下総国香取郡のうち。寛永17年から高岡藩領。村高は,「元禄郷帳」536石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに616石余。宝永2年「高岡領拾壱ケ村差出シ帳写」によれば,反別上田7町3反余・中田14町5反余・下田27町7反余・新下田1町3反余・高外新田3反余・上畑2町5反余・中畑3町余・下畑7町7反余・高外新畑1町余・屋敷1町5反余,そのほか葭場6反余があり永30文を上納,除地には蔵屋敷・行蔵院・地蔵院,藩の御林2か所(成田図書館所蔵文書)。弘化2年の家数72(関東取締出役控帳/香取郡誌)。源太(田)河岸は利根川水運の要衝で,「利根川図志」所載の図によってもにぎわいがわかる。明治8年千葉県に所属。神社は宰府神社(香取郡誌)。同10年西大須賀小学校の分教場が設置されたが,同19年廃止。明治22年滑河町の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7293959