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馬野郷(古代)


平安期に見える郷名「和名抄」上総国海上郡八郷の1つ高山寺本・東急本ともに訓は「無万乃」郷名の由来は「新撰姓氏録」に見える真野氏の居住地であったことにちなむという説,「日本後紀」弘仁6年正月10日条に「従五位下小野朝臣真野為上総守」と見えることにちなむという説がある(地理志料)建武2年10月23日の三浦高継寄進状に「上総国真野郡椎津郷」と見え(鶴岡八幡宮文書/神奈川県史資料編3),中世には真野(馬野)【まの】郡の存在が知られる同郡の郡域は現在の市原市西北部一帯を含む地域であるが,古代の郷域はこれより狭く,同市姉崎・椎津付近に比定される(地名辞書・地理志料)付近の姉崎古墳群には天神山古墳125m,二子塚古墳103mなど大古墳が集中し,上海上国造の墓域と推定されている「延喜式」神名帳に「海上郡二座」の1つとして見える姉埼神社もある




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
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